カルピス成長の秘密
今から100年前の1919年、内モンゴルで作られていた「酸乳」をヒントに、創業者の三島海雲が開発、「初恋の味」というキャッチフレーズととともに一般家庭に広まりました。
希釈して自分好みにできるのも楽しかったですよね。
ところが、80年代になるとコンビニや自動販売機が増え、屋外に持ち出してそのまま飲める缶入り飲料が普及してきました。カルピスは薄めて家で作って飲むことが前提の為売り上げは低迷。
しかしこの危機を救ったのが91年に発売された「カルピスウォーター」でした。
もっと濃いカルピスを飲みたいという世代をターゲットに「濃い目のカルピス」
健康志向の方に体脂肪を減らす機能がある「カラダカルピス」
子供の向けの甘味飲料というイメージでしたが、この2つの商品によってカルピス離れの大人に大ヒットし今回の売上高を達成しました!
(出典:「カルピス」公式サイト)
「カルピス菌」の保管場所とは?
みなさんご存じのカルピス、そしてその素となる「カルピス菌」。
実は、現在も大正時代から守り続けている「カルピス菌」の原液を注ぎ足して作り続けているとのこと。うなぎ屋さんの「秘伝のタレ」のようなものだとか。
つまり「カルピス菌」が死んだり、失われてしまえばその時点で終了。「カルピス」は二度と作れなくなくなるとのこと。原液は「カルピス」の命ですね。
また、万が一に備えて「カルピス菌」は保管しているそうです。ただ「カルピス菌」のありかはトップシークレットで、場所を知っているのは全社員の1%以下とのこと。厳重な警戒を保っているんですね。
歴史もありなんだかすごく貴重な飲み物のような気がしてきました。
ミュージアムも完成!
一般公開は2019年10月1日から(予約制)
ミュージアムは5つのゾーンに分けられるとのこと。
①【エントランス】には、「カルピス」の巨大オブジェを設置。
②【はじまりのへや】は、「カルピス」ブランドの世界観を体感できるように、カルピスの創設者 である三島海雲氏の内モンゴル地区での原体験エピソードをシアター形式で上映。
③【発酵のへや】では、「カルピス」独特の香りが体験できる。
④【製造ライン見学】は、実際の製造ラインで、「カルピスウォーター」などのPETボトルの製造工程を見学。
⑤【「カルピス」ラボ(試飲ルーム)】は、同工場で生産した「カルピス」の水割りや炭酸割りを、実際に飲んで楽しめる。
「カルピス」みらいのミュージアム
▽住所=群馬県館林市大新田町166
▽休業日=年末年始と指定休日
▽一般の予約受付開始日=7月24日10時(電話での予約は8月1日から)
100年の歴史を体験しに訪れてみてはいかかでしょうか?
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