現在、日本では癌(がん)が男女共に死亡原因の第1位となっていますね。
診断と治療の進歩により一部のがんでは早期発見、早期治療が可能となりつつあります。また、癌検査を受けることにより、がんによる死亡を減少させることができます。
ただ、現時点では癌検査のイメージとして
① 時間がかかる
② 費用がかかる
③ 痛みを伴う
など、検査を受けるメリットよりもデメリットが先行してなかなか受診できないのが現状ではないでしょうか?
そんな中、
① 手間も時間もかからない
② 低価格
③ 痛みなし
といったまったく新しい尿1滴での癌検査が、2020年に実用化されます。
いったいどんな癌検査なのか調査してみました。
尿1滴での癌検査とは?
検査方法
体長1ミリの生物・線虫(線虫とは?参考:ウィキペディア)が、尿に含まれるがんの匂いを嗅ぎ当てます。
線虫は、匂い物質を受け取る「嗅覚受容体」が約1200種類と犬の1.5倍もあり、嗅覚が非常に鋭敏とのこと。
検査に必要なもの
必要なものは、尿1滴です。健康診断には尿検査が必ずありますから、ついでに線虫での癌検査が実施されれば、余分な手間や時間はいっさいかかりませんね。
尿1滴での癌検査価格は?
例えば、胃や大腸の内視鏡検査は1万5000円程度。
全身のがんリスクが分かる人間ドックのメニューにも採用されているPET-CT(陽電子放出断層撮影)は、それだけで10万円ほどかかります。
その点、線虫による尿1滴での検査の費用は、8000~9000円の予定とのこと。
尿1滴での癌検査種類・精度は?
癌検査種類
大腸がん、胃がん、肺がん、乳がん、子宮がん、膵臓がん、肝臓がん、前立せんがん、食道がん等々、15種のがんのどれかがあると、高リスク判定が出ます。
ほぼ全身のがんのリスクがわかるとのこと。
癌検査精度
現在の癌検査で代表的な腫瘍マーカーCA19-9(膵臓がん、胆道がん、胃がんなどを診る)では
ステージ3~4で52.5%、ステージ0~1の早期がんでは13.8%。
一方尿1滴でのがんのリスクを判定する精度は、約9割です。何らかのがんがある人を「がんがある」と判定する確率は、
ステージ3~4で87.8%、ステージ0~1の早期がんでも87.0%です。
日本人の死因1位のがんですが、その判定に線虫という小さな生物を利用した検査が、まもなく2020年にに実用化されようとしています。
癌検査のハードルが下がると期待も高まっているようです!
参考:ヤフーニュース
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